h_sabuの一日一歩

カテゴリ:日記 > 読後感想

こんにちは、sabuです^o^
いよいよ、今日は退院予定の日です。一週間長かったなぁ。いまは朝食を食べ点滴を終え、聴力検査待ちをしています。

また昨日、一冊読み終えたのでその感想なんかを書いてみようかと思いまして。


加藤 廣
2005-05-25


これですね。sabuは歴史が結構好きでして、その中でもやはり戦国時代ってのは一番面白く感じます。その中でも一番魅力を感じるのが、織田信長ですね。歴史シミュレーションゲームの主人公にもなってます。何で人気というか、興味を引くのか。
  • 彗星の様に歴史に登場し
  • 前人未到の事を数々やった改革者
  • 謀反によりまたしても彗星の様に歴史から去った
こんな、感じですかね?最近は色々研究がすすんでいるようで今まで言われていた程の急進的な改革者ではなく、ある程度守旧派にも配慮があっただとか言われてきています。

歴史って変わるんだと、一番びっくりしたのは鎌倉幕府の開闢年が変わった時の事でした。え、そんなの変わっていいのかよ?と。今のように色々手続きやらが明白になっていないのは仕方ないとして

も一つの政権の成立すらもあやふやなんだなぁと、驚きました。

あと一つは、よく言われている事ですが歴史とは勝者の歴史でしかない、と。
歴史の節目での勝者が敗者の歴史を歪め消し去り、ねつ造するんだと。勝てば官軍にはこんな深い意味があるんですね。

官軍にさえなれば、あとはどうにでもなるんだと。そんなシーンがこの本ではそこ、ここ、に出てきます。この本の舞台は本能寺の変直前から始まり、豊臣秀吉の死で終わっています。まさに政権の移行期なわけです。

結果として、歴史としては死人に口なしで豊臣秀吉が暫定勝者になった時期でもあります。sabuは今までの好んだ秀吉像としては、どこまでも信長に忠誠をつくし滅私奉公する底抜けに明るい秀吉、それを汲んでどんどん出世させてくれた能力主義の信長、という感じでした。

まあでも世の中そんな単純な関係なわけではありません。秀吉も信長も人間ですからね、しかも世は戦国で権謀術数にあふれ返り下剋上が叫ばれて久しいわけです。信長も兄弟を殺しながら自分の勢力

を固めざるを得ませんでした。秀吉にしても、出生のあたりがいつまでも謎に包まれたままでした。尾張の中村という郷出身ということになってはいますが、この本では全く新しいアプローチがされています。秀吉は移民二世だというわけです。

丹波の国からの移民で山の民と呼ばれた人々であったと。蜂須賀正勝やら秀吉の初期の仲間たちも丹波の国の山の民のネットワークの一部だった、と。そのあたりから全く違った桶狭間の合戦の様子がでてきます。

もうね、これは本当にびっくりしました。全く想像もできない、すごい話ばかりでした。どの本にも載っていない信長や秀吉に会うことができました。

そして、本のタイトルでも触れている信長の遺骸についてですね。これは本能寺の変と言うか日本の前近代史最大のミステリーだった。やはり戦いですから、謀反を起こしたからには首級がないと勝利は確定しません。

あっさりと信長の遺骸が見つかっていたらその後の光秀はどうなったんですかね。まあ、本能寺の変についても陰謀が巡らされており、家康やら、秀吉やらが複雑に絡み合っていたようですからね、一筋縄ではいきませんよね。

もう言えば言うほどなんですが、本当に斬新な切り口で本能寺の変やら桶狭間の合戦、信長、秀吉、家康とめちゃくちゃ濃い人々、時代を切ってくれているので新鮮ですごく面白い一冊でした。

キリがないのこの辺にしておきますw。
それでは、また( -д-)ノ





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こんばんは、sabuです^o^
この回ではですね、入院してから読んだ本の感想なんかを書いていこうかと思ってます。

この本て確か映画かドラマかなんかになりましたよね?微かに記憶がありました。読み始めた時はなんだか知らない土地を地図もなしに歩いている、そんな感

じがしていました。この作者、東野圭吾の本を読むのは始めてだったからそうだったのかな。

この作者のイメージはミステリーだ、と先入観があったので、初めの方でラブホでの殺人事件に刑事登場はイメージどんぴしゃりの開始シーンだった。

初めに出てきた刑事と、あとから出てくる神楽っていう、なんたら研究員の二人がこの本の主人公なわけですね。

神楽に感じたイメージは、冷たい感じの天才肌の人間。でも読み進めていくうちに多重人格と言うものを抱えており単純な人間ではない、しかも自分の父の自殺を機にその人格が発生した。もうこんなシチュエーションでは、いくらでもこの神楽からエピソードは生まれてくる。神楽の父は天才肌の陶芸家だった。でもそんなアナログ最高峰がコンピューターを操る贋作集団の所為により自殺してしまう。テレビ番組での真贋判定対決で真反対の判定をしてしまうからだ。
これはコンピューターを突き詰めれば人間と同じような芸術をコピーすることができる、という事だ。土の混ぜ方、コネ方などデータさえあれば、芸術と言うデータの集積の結果は出せる、人間でも機械でもだ。それを認めることが神楽父は出来ずに自死してしまう。そんな事件があってからは、神楽は遺伝子に興味を持つようになり、研究に没頭する。

この序盤から中盤にかけての全国民DNAデータバンクの作成とそれの犯罪捜査利用と言う流れ。実際にいつでもでてきそうだ。

興味をそそられたのは、遺伝子情報についてだ。これもつまりデータである。突き詰めれば遺伝子により人間の姿形、性格、寿命、すべてが決められている、といこと。この本の中のDNAデータ解析能力は素晴らしく、身長や体重、かなり克明なモンタージュも出す。わずかでもDNAデータがあれば犯罪は殆ど解決してしまう。この辺の無味無臭さ、が近未来的なSFチックさも醸し出している。

とはいえ、世の中そんな完全無欠なシステムは存在は許されないようだ。

プラチナデータ

これは、一部特権階級を保護するためのデータ、プログラムだった。

これに登録されている人間の情報を打ち込むとシステムは存在しもしない人間の情報を出力する。つまりそれに従っている限りは永遠に捕まらないで済むのだ。

ああ、きたか〜。ここでこのめちゃくちゃ生臭い現代日本政治が出てきますか、って感じでしたね。

要するに世の中は二種類の人間しかいないんだ。

支配する人間と支配される人間。

これはどんな人でも生きていれば一度は感じたことがあるんじゃないだろうか?

そういうものがあまりにも巨大になってしまい、結局それに飜弄されて沢山の人間が争い血を流し、死んでいく。

この本もその支配階級をめぐってその周辺で起きた事件、と言う事になる。まあそんな無味無臭ではなく、ちょっとした冒険や恋愛じみたものも加わって中々面白い感じになってました。
中々読み応えのある本でした。>最後までご覧いただきありがとうございます! 

それでは、また( -д-)ノ





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